日常で使ったらかっこよさげな現象名とか哲学用語とかを集めてみた
こういった言葉はよく「意識高い系の人が使いそうな言葉」と称される。
意味関係なく見栄で使っている人ばかりなのでは、とネタにされがちだが、
違和感なく、それとなく、ビシーッと使える人は案外格好いいのでは、とも思う。
そこで今回はタイトルの通り、自然現象名や哲学用語などをターゲットとし、
日常で使うとかっこよさそうな言葉を集めてみた。
とりあえずジャンルは絞ったものの、この2つだけでも広すぎる気はする…。
数学関係とか芸術関係とかは多分入ってない。
ちなみに音楽用語だと "アッチェレランド" が好き。(意:だんだん速く)
使いどころはありません。
収集にあたっては、
①日常で使えそうか
②かっこいい(曖昧)か
を軸にした。意外と①が大事。
哲学用語は完全に専門外なので、間違ってるかもしれない…。ごめんなさい。
あと全体的に説明はものすごくふわっとしてます。
ではどうぞ。
あ行
アイスクリーム頭痛
アイスクリームとかかき氷を食べたときに頭がキーンってなるアレ。意外とこの現象の名前を知らない人はいるらしいが、有名といえば有名なほう。
かっこいいというよりはおしゃれ。知っているとちょっとだけ得するレベル。
ちゃんとした医学用語なので、バカにはできない。
アイデンティティ
哲学用語では「同一性」 心理学では「自己同一性」
「Aは他ならぬAであって、それ以外ではない」といったようなもの。
AがAたる所以、的な。
アイデンティティの喪失、といった具合に割とよく使う。
あまりに日常的に使うのであまりかっこよくはないかもしれない。
因果性/因果律
因果性:簡単に言えば、原因と結果を結び付けるもの。
因果律:すべての結果は何らかの原因から生じるという法則。
因果律を捻じ曲げた、とか言うとかっこいい。
その捻じ曲げられた結果も、あらかじめ用意されていた因果によって引き起こされたと考えると止まらない。怖い。
か行
カクテルパーティー効果
カクテルパーティーのように大勢の人が話している場所でも、自分についての話や興味のある話は自然と聞き取ることができる現象。
結構自分についての話は気になってしまう性分なので、この現象にはとても納得。空耳だろうが、ちょっとだけ振り返ってしまう。
うまく使えば相手の興味を引くこともできるとか?
カタルシス
2文字で言うと浄化。
心の中のもやもやをスッキリさせること。
きっかけとしては感動する映画で思いきり泣いたり、日ごろの鬱憤を叫んでみたり、誰かに悩みを打ち明けたりすることなどがある。
ストレス解消の根っこの部分と考えてもいいのかな?
カリギュラ効果
禁止されていることほどついやってみたくなる心理現象。
「危険」と書いてあることは確かめてみたくなる。YouTuberとかやりがち(偏見)。
「開けるな」と書いてある箱は開けたくなる。浦島太郎は騙された。
ちょっとだけ言いにくいのが厄介。
劇場のイドラ
両親や専門家の言うことを鵜呑みにしてしまうこと。ベーコンさんが命名。
イドラには4つあって、種族のイドラ、洞窟のイドラ、市場のイドラとこれである。
気になった人は調べてみて。
この言葉を口にすることはないかもしれないが、劇場のイドラに囚われてる人を見かけることはよくあるかもしれない。
ゲシュタルト崩壊
同じ字を何回も書いてると、「この字ってこんなのだったっけ?」ってなるやつ。
割とメジャーな言葉。
字だけじゃなくて、鏡に映った自分の顔などもそうである。
鏡に向かって「お前は誰だ?」と声に出し続けていると、自分が自分じゃなくなっていく、といった都市伝説もある。
危険なのでマネしないこと。カリギュラ効果じゃないよ!
限界状況
何をどうしようが逃れることのできない状況。
具体的には、死や苦悩、争いや偶然など。
調べると難しいので、もっと簡単に使いたい言葉である。
おなかペコペコなのに食べ物がないとかそういったときに使いたいけど、若干はき違えているせいかなんとなく失礼な気がする。
コペルニクス的転回
物事の見方が180度変わること。天動説と地動説の主張から生まれた言葉らしい。
これによって真理にたどり着くこともしばしばあるはずなので、積極的に使っていきたい。
多分自分一人だと難しいので、コペルニクス的転回を体験したい場合は、他の人の意見を取り入れたほうがよさそう。
哲学用語としては割と王道だと思う。何をもって王道かは知らんけど。
コンコルド効果
このまま投資をしていくと必ず損失が出るのに、それまでの投資が無駄になることを惜しんで、つい投資を継続してしまうこと。
パチスロなんかはわかりやすい例だと思う。したことないけど。
あとはソシャゲのガチャとか?期間限定っていう言葉には弱いよね。
人間諦めることも時には必要。
さ行
舌先現象
思い出したい言葉がもう喉まで来ているのに、なかなか思い出せない現象。
「何だっけ、あれ?えーっと○○じゃなくてー…」みたいなやつ。
tip of the tongue phenomenon の略で TOT現象 ともいわれる。泣き顔ではない。
後述するベイカーベイカーパラドックスとよく似ている気がする。
シミュラクラ現象
・.・←これが顔に見える現象。
要するに3つの点がこのような配置になっていたらなんでもこの現象が通じる。
ボウリングの球とかでよくなってた記憶がある。あの時はちょっと怖かった。
声に出すと非常に語感が良い。シミュラクラ。デンタルケア用品みたい。
スーパーエゴ
自我を超えた超自我のこと…と書いてもよくわからない。
簡単に言えば、自分が社会的な存在になることを手伝ってくれる内面。
悪いことをしたらいけないよ、といったようなある種の良心。
罪の意識的な感じ。
セルフ・ハンディキャッピング
「全然勉強してないからテスト無理だわー」が例に挙げられるアレ。
自分にあらかじめハンデをかけておいて、結果がダメだったのはそれのせいだという自己防衛行為。
言う側としては言いたいのだろうが、聞く側としては割とどうでもいい。
聞いた時には「セルフ・ハンディキャッピングするなよな」と強めに返したい。
た行
ダニング=クルーガー効果
初心者は上達しやすく、自分が天才だと錯覚する。
中堅レベルまで来ると、井の中の蛙であったと自信を無くす。
知識や経験をさらに増やしていくと、ちょっとずつ自信が出てくる。
グラフでよく見るアレです。
これもそこそこ有名かもしれない。プログラミングとかでよく使われている印象。
ダモクレスの剣
どんな栄華の中にも、常に一触即発の危険が迫っている状態のこと。
要するに油断するなっていう教訓。多分。
どんなにゲームが上手くても、どんなに仕事ができても、どんなにスポーツが得意でも、事故とかで何もかも失ったらおしまいですよ。怖いね。
デウス・エクス・マキナ
「機械仕掛けの神」の意味をもつ、錯綜した物語の内容を絶対的な力によって収束させること。古代ギリシアの演劇に由来。
非常に語呂が良く、ぜひとも声に出して読んでいただきたい。
必殺技っぽさも否めない、厨二心をくすぐられる言葉である。
めんどくさい話をこの一言でスパーッと終わらせたい。
あまりにもな言葉すぎて逆に失笑を買いそうだが。
テセウスの船
物事の構成部品・構成要素をすべて別の部品に置き換えたとき、それは以前のものと同じと言えるのか?という問題。
たとえばの話、東京タワーが崩壊してしまったため再建したが、それは以前の東京タワーと同じと言えるのか?といったような感じ。
ドラマで結構話題になったかもしれない。
日常的なシチュエーションでは薄いかも?自分の部署に最初にいた人が誰もいなくなっちゃった、とかでは使えるかも。
な行
二律背反
「私は嘘をついている」
この文章が本当だとしたら嘘をついていることになるし、嘘だとしたら本当のことを言っていることになる。
要するに、2つの事柄が同時には両立しないこと。
哲学っぽく言えばアンチノミー。ジレンマとかも近いかな。
は行
バーナム効果
実際は誰にでも当てはまるような情報なのに、個人の性格に関する説明を自分によく当てはまっていると思い込んでしまう現象。
占いとかでよく使われるやつ。
はいはいバーナム効果って言っておけば大体解決する、気がする。
バタフライ効果
わずかな変化が、一連の結果として大きな変化を引き起こすという現象。
物理学とかでよく使われていると思う。
日本語的に言えば、塵も積もれば山となる、が近いか。
日ごろのコツコツとした行いが大事。継続は力なりって偉い人が言ってた。
ハローエフェクト
簡単に言えば、その人が持つ顕著な特徴が、他の特徴の評価を歪めること。
同じ仕事ができても外見が良いほうが信頼できそうだし、実績のある専門家なら専門外の分野でもある程度権威を持つ。
第一印象って大事だね。
ベイカーベイカーパラドックス
思い出したい事柄の周辺情報は思い出せるのに、肝心の事柄が思い出せない現象。通称BBP、とは言わない。
曲調とか歌詞はわかるのに、曲名が分からないときとかに使える。
ちなみに私は学生時代好きだったパン屋の名前が思いだせない。
赤白青のフランスっぽい感じの看板で、ガラス張りの店舗だとは思い出せるのに。
ま行
マイクロスリープ
徹夜した日の授業で、一瞬だけ眠って頭がガクッとなるアレ。
適切に睡眠がとれていないとなってしまう。
運転とかだと命にかかわることもあるので、普段から睡眠習慣には気を付けること。
ちなみにマイクラ中に寝ることをマイクラスリープ、とは言わない。
マーフィーの法則
日常のあるあるをジョーク混じりにまとめた経験則。
「トーストを落とすと必ずジャムを塗ったほうが下になる」
「傘を忘れたときだけ雨予報が当たる」
「自分の並んだレジはいつも遅い」などなど。
割と人生を豊かにしてくれる法則である。はいはいマーフィーの法則。
無知の知
自分は何も知らないことを自覚しているということ。
知ったかぶりで偉そうな態度をとるよりも、知らないことを正直に言ったほうがいいよね、っていうことらしい。
森羅万象全知全能の人なんていないんだから、無知の知を自覚して学んでいこうね。
ちなみに無知の知という言葉を知っていることを無知の知の知と言ったりする。
や行
ユートピア
理想郷と称される、どこにもない場所。
何をもって理想とするかは人それぞれなので、実現は現実的とは言えない。
反対の言葉はディストピア、暗黒郷。
Twitterでたまにディストピア飯なるものを見ることがある。この世の不気味さが垣間見えます。
予定調和
「世界の秩序は神があらかじめ定めた結果だ」byライプニッツ
調和とは、矛盾なくまとまっていること。
イレギュラーな存在が現れようとも、最後にはまとまった結果となる。
こういうのを考え出したらきりがないから哲学は怖い。そこが面白いところでもあるが。
簡単に言い換えるとすれば、「予想通り」
ら行
良心の声
人間の心の中によく出てくる、天使と悪魔の天使の方。
人間として○○すべき、と語りかけてくる。
良心の呵責を引き起こす原因的な存在だろうか。
自分はよく悪魔のほうに従いがち。犯罪とかではないのでそこはご安心を。
連続回避本能
向こう側から来る人をよけようとして、お互い同じ方向に動いてしまいおっとっとってなるアレのこと。ちょっと気まずいやつ。
相手が左右に連続して動くことを想定して、一方にだけ動いておけば回避可能。
相手も同じ考えを持っていると失敗することがある。やはり気まずい。
口に出して言うことはないが、知っているとなんか得した気分になる言葉。
わ行
良さげなのがなかった…。ごめんね。
以上!
頑張っていろいろ調べてみましたが、やはり哲学となると正解がないので、どう書いたらいいのか相当迷いました。
自分なりに解釈して書いてみましたが、別の考えをお持ちの方はそっちを尊重してください。要するにあんまり真に受けないでくださいってことです。
このほかにもさまざまな用語があったので、気になった人は調べてみてください。書きすぎると収拾がつかないのでやめておきます。収集だけに。
結局最後はダジャレです。しょうもない終わり方ですね。
ではこの辺で。最後ちょっとごちゃっとしちゃったね…。
デウス・エクス・マキナ!!!